2017年09月26日

本日の1曲:高野寛 - 国境の旅人

今回は高野さんがある記事に関してのコメントをフェイスブックに投稿していて、そこから触発されて書いてみました。そこには過去の楽曲にまつわるエピソードも書かれていて、作者がどんな思いを託して音楽を作っているのかが分かるとよりその人柄、歌詞とメロディーに深みと愛着が湧いてくる、それを思い知った1曲です。

・高野寛 - 国境の旅人

hullo hulloa.jpg




この曲は88年リリースのデビューアルバム「hullo hulloa」収録曲。そして最初のベスト盤「Timeless piece」には再録バージョンにて収録されています。

時計仕掛けのファンタジックなワルツ調のイントロから国境を自由に行き来する主人公を歌っているこの曲、「ペルシアンブルーの空を見る」「ヴィリディアンブルーの海を見る」「プラシアンブルーの夢を見た」という表現が「どんなブルーなんだろう」と想像を搔き立てられて自分はとても大好きなんですね〜。この曲はシングルにもなっていないし、もう30年くらい前になる初期に曲の割には今でも印象に残っています。この曲に関してこんなコメントを寄せています。勝手に拝借してしまいましたがどうかお許しを

親が転勤族だったから「故郷」と呼べる町がない。

静岡県出身だけど、今の実家は僕が社会に出てから建てられた家で、実家に帰っても幼馴染は近所にはいないのです。
幼稚園2つ、小学校3つ、中学2つ。大学は大阪に行ったから、成人式にも出なかったな。...

高野 寛さんの投稿 2017年9月24日


「経験」というのは形にとらわれずに色々な方法で表現ができると自分は思っています。彼は音楽を作っているからそれを歌詞とメロディー、そしてアレンジで表現したことは簡単に想像できます。ただ彼がデビュー当時からスゴかったのは、内省的にとられやすいテーマをファンタジーに置き換える語彙の豊かさ。この曲も自身を「旅人」と例え、よりグローバルな視点と想像力で表現した言葉の数々は高野さんならではないでしょうか。そしてどんなに前の作品でも「聴いたその時が新曲」にさせてしまう言葉選びと普遍的で美しいメロディーセンス。『色褪せないのではなく、進行形』そんな魅力は今も変わっていませんね。

YouTubeでオリジナルの音源を探してみましたが見つからず「土曜ソリトン」時代のスタジオライブの動画が見つかったのでそちらを貼っておきます。メロディーの美しさが際立ったアコースティック・バージョンで素敵です。

この番組でやった「デモテープ講座」を見て自分はMTRを知って宅録を始めた1人でした。いとも簡単にサッサッサと1曲作ってましたが、あれは無理デス!

高野さんは来月にミニアルバムをリリースするということなのでこちらも楽しみにしてます。それと「hullo hulloa」からは「See you again」と「夜の海を走って月を見た」も外せません。

ラベル:SSW J -pop 80's
posted by waterblue at 16:26| Comment(0) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

本日の1曲:LANY - Good girls

今回は車の運転中に聴いていたラジオから「おおっ!イイじゃん」と思った曲を紹介。

・LANY - Good girls

LANY.jpg



「世界で一番美しいセツナポップを、貴方に」というキャッチコピーで今年8月にセルフタイトルの1stアルバムで日本デビューを飾ったUSのトリオ、レイニー。この「Good girls」は最新シングルにあたります。

気分というのは残酷であります。その時の気分次第で人の忠告を受け入れられる時もあればバッサリ切り捨ててしまう時もある。音楽もまた同じで、たとえ多くの人が支持をしている曲を「つまらんっ!」と途中でスキップしてしまう時もあればある日突然にその曲がたまらなく聴きたくなることもある、とゆーかありますよね?こういうことって。

実はインディーズ系のサイトではこのバンドのことはよく触れられていて、こんな動画も見たことがあるのです。



その時は完全にスルー状態。そう、その気分ではなかったということですね。でもこの曲がラジオで流れた時というのはつい先日のこと、残業が終わっての帰宅時の車の中でした。9月になると8月とは空気が違って日が沈むと涼しくなってきたのと仕事の緊張が解き放たれた時にちょっとレイドバック感のあるキレイなメロディーのシンセポップがうまい具合にハートへ入ってくれた感じです。ラジオのプレイリストを調べてみたら「あ、このバンドの曲だったんだ」となりました。ダウンロードもちゃんとしましたよ〜。

3人のルックス(ボーカルの人はモデルもやっているよう)も曲と同様に清涼感があってUSっぽくなく、ヨーロッパっぽい。音的にもFriendly Firesの2nd「Pala」に近い感じがしますね。こういう感じの音はやっぱり好き。
ラベル:US pop 2010's
posted by waterblue at 15:15| Comment(0) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

本日の1曲:Elsa - T'en va pas

今回は自分の大好きな曲を紹介。

・Elsa - T'en va pas 〜哀しみのアダージョ〜 (YouTube)

elsa.jpg


フランスの歌手、エルザが1986年にリリースしたデビュー曲。この曲はジェーン・バーキン主演でエルザ自身も出演している映画「悲しみのヴァイオリン」の主題歌で、フランスでは1位と130万枚のセールスを記録した大ヒット曲になっています。英語詞バージョンもあるのでこちらもリンクを貼っておきます。

・Elsa - Papa Please Don't Go (YouTube)

ヨーロッパの透明感を感じられる切なくて綺麗なメロディーと当時13歳だったと言われる彼女のウィスパー系のアンニュイな感じのボーカルがいかにもフランスらしく、特にメロディーが自分は1番好きなところで聴きどころです。

歌詞は家族の元を去ろうとする父親に「行かないで…」と訴える娘の気持ちが描かれた内容で、映画の内容とも少しリンクされているといった印象。ここ日本ではやはりメロディーの良さが先行しているようで、ジーンズのコマーシャルで使用されたり、大貫妙子さんが「彼と彼女のソネット」というタイトルで素敵なラブソングの歌詞を書いたこともあって、この曲はラブソングとして人気が定着しているようです。

この曲は翌87年にその「彼と彼女のソネット」で原田知世さんがカバーしてオリコンでは19位まで上昇するヒットとなっているほか、大貫妙子さん自身もセルフカバーをしていたり、2000年代になると坂本美雨さんも取り上げたり、海外ではプリシラ・アーンが原曲をカバーするなど、人気は未だ根強いものがあります。

特に原田さんのバージョンは有名で自分は「歌手・原田知世」の見方を変えるきっかけになった曲でもあったのでこちらもお勧め。

・原田知世 - 彼と彼女のソネット(YouTube)
・原田知世 - 彼と彼女のソネット(夜ヒット)
・大貫妙子 - 彼と彼女のソネット(YouTube)
・坂本美雨 - 彼と彼女のソネット(YouTube)
・Priscilla Ahn - T'en va pas (YouTube)


それと現在音楽ライターである島田奈央子さんがアイドル歌手だった「島田奈美」時代の「シャイにならないで」という反則技的な曲もあります。互いに後のキャリアを考えると当時から音楽的なセンスはかなり良かった二人だったと言えますね。

現在はダウンロード配信もされているので入手は簡単。エルザはこの曲以外にも89年にグレン・メディロスとのデュエット「Un Roman d'amitié」で再びフランス・チャート1位に送り込んだことも記しておきましょう。
posted by waterblue at 13:10| Comment(0) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月28日

本日の1曲:原田知世 - 時をかける少女(2017version)

今回はデビュー35周年を記念してこれまでの代表曲をリメイクしたベスト盤「音楽と私」を7月にリリースした原田知世さんの代名詞的なナンバー「時をかける少女」の最新バージョンを紹介。

tokiwokakeru.jpg




オリジナルは83年に公開された彼女主演の同名映画の主題歌でシングルとしては3枚目。ユーミンによる楽曲でアレンジは夫の正隆氏。オリコンでは最高2位を記録し、50万枚以上を売り上げた彼女最大のヒット曲でもあります。



この曲はリアルタイムでよく覚えています。とても透明感がある綺麗な声をしていて、レコードを親に買ってもらったことも。確か父の実家がある岩手県へ家族で帰省したときに母のいない隙をついて「エコー」というデパートで父に買ってもらったこともだ!

自分がレコードを持っている、そしてそれを毎日何回も聴いているということは当然のごとく彼女の歌は両親の耳にも望まなくとも聴こえてくるわけで、現在70にもなる母上様は今でもこの曲を口ずさめるし、歌えるのである。これって結構スゴイことですよね。レコードはキズだらけでもう聴けないけど、シングルベストはiTunesのライブラリーにしっかりと入っています。「天国にいちばん近い島」「彼と彼女のソネット」とかが好きだけどやっぱりこの曲が1番好きですね。

もうだいぶ前になるだろう、トーレ・ヨハンソン絡みの北欧ポップ路線で再ブレイクしてた頃に彼女が出演した音楽番組のことをよく覚えている。メインのゲスト1組だけで数曲披露する音楽番組だった。そのときのセットリストは「ロマンス」「シンシア」、そして「早春物語」の3曲を披露だったと思う。おそらくではあるが当時これを見ていた人は誰もこう思ったのではないだろうか、「『時をかける少女』は歌わないの〜」って。自分はそう思った。実際にMCからも「『時をかける少女』を歌ってくれると期待をしていましたが…」という投げかけに対して彼女は「もう少女ではないので…」となんともツレない回答をした。ま、「早春物語」もいい歌で好きだけどちょっとガッカリしてしまった。それを今でも覚えている自分もかなりオカシイ人間なのかもしれませんが、もう彼女は「時をかける少女」を今後歌わないのではないかと思った瞬間でもあった。

でもそれからしばらくして2007年、デビュー25周年の記念アルバム「music & me」に「時をかける少女」がシンプルなボサノバ・タッチにリメイクされて収録されていた。当時の彼女の音楽スタイルからして、このやり方は必然的だったとは思う。だけど求めていたオリジナルに近いスタイルで歌ってくれることはもうないんだな、とも思った。83年当時の彼女のボーカルはまだ未完成ではあったとは思うけど、それを「魅力」に変えて作品としては完成されてしまっている。ユーミンのセルフカバーも聴いてことがあるけど、やっぱり知世さんのボーカルで「時をかける少女」は成り立っていると感じた。だから今回の新録ベスト盤でのバージョンは聴く前から期待はしてなかった。

しかしっ!やっぱり気になって聴いてみたところ、今回はイイッ!この曲にはシンプルな感じよりも厚めの音の方が丁度いいようだ。オーケストラルでファンタジックに甦った「時をかける少女」の世界観はまさにフェアリーテイル。まるで絵本に登場する人や動物が動き出して草木は風に揺れているような、しなやかな躍動感も感じられて「新たに命を吹き込んだ」醍醐味が味わえる曲になっていてうれしかった。

ここで聴ける知世さんのボーカルは大貫妙子さん風かな。だからなのか、「ピーター・ラビットと私」が真っ先に思い浮かびました。

映画の方も後にドラマ化されたり、リメイクされたりで、時代を越えて愛されている作品となっています。この曲も映画と共に後世へ語り継がれていくことを願っています。

今回自分はCDではなく気に入ったものをダウンロードで購入する形を取りましたが、「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」も素晴らしかった!



posted by waterblue at 00:51| Comment(0) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

本日の1曲:Bobby Caldwell - Janet

現在、夏の洋楽プレイリストを作成中。今年はAORものを多めに入れてクールな感じにしたいと思っています。本日の1曲はその中に入れる予定のもので、アルバムからの先行シングル的な感じで紹介します。

・Bobby Caldwell - Janet (YouTube)

Solid Ground.jpg


この「Janet」は90年にリリースされた6作目「Solid ground」収録曲で85年にコモドアーズに提供した曲のセルフカヴァーであります。

ボビー・コールドウェルは「What You Won't Do for Love -風のシルエット-」「Special to me」「Heart of mine」とか有名な曲はもちろん知ってはいましたが、ちゃんとアルバムを聴いたのがこの「Solid ground」が初めて。つい最近のことです。ブックオフで番狂わせ的に格安で売っていたので(2013年の紙ジャケ再発盤でした!)、「ちょっと聴いてみよっかな〜」とかなり軽いノリで買ったのがきっかけです。

でもライナーノーツを読んでみるとピーター・セテラの「Stay with me」「The next time I fall」はボビーが書いた作品だとか、「Heart of mine」はボズ・スキャッグスへの提供曲のセルフカヴァーだった、ということを初めて知ったので彼のことがいろいろ分かって有意義でした。

さて、この「Janet」ですが、ジャネットという魔性の女に惑わされるな!と周囲から言われるものの、自分にとっては偽りのない女性としてジャネットに惹かれていく、といった内容の歌詞をグルーヴィーに聴かせてくれます。「Special to me」あたりの流れを感じる曲だと思います。自分はラジオ・ミックスのバージョンがお気に入りです。

アルバムは全体的に「風のシルエット」みたいな音使いで統一されていて、落ち着いて聴けます。さすがキング・オブ・AORと思いました。「Janet」以外では王道バラード「Without your love」がお気に入りです。
ラベル:AOR US pop SSW 90's
posted by waterblue at 00:02| Comment(0) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする