2016年10月25日

本日の1曲:河合奈保子 - ハーフムーン・セレナーデ

今回は前回のプレイリスト関連で、秋に聴きたくなるJ-popの紹介。この夏に未発表の写真集がヒットして名前を聞く機会が多かった河合奈保子さんの曲をチョイス。80年代の作品ではあるものの、色褪せない名曲です。

Scarlet.jpg

・河合奈保子 - ハーフムーン・セレナーデ 〜Grass Harp Pianissimo〜
YouTube@(ザ・ベストテン)
・YouTubeA(夜ヒット)
・YouTubeB(MV)


彼女の場合、その強烈な水着姿が印象に残りすぎて本業の歌手活動においては「けんかをやめて」「スマイル・フォー・ミー」くらいの、デビュー初期のことしか思い浮かばない方が多いのかな、と思っています。ただ、彼女の音楽活動は非常に興味深くて、河合奈保子という歌手はデヴィッド・フォスターやTOTOのメンバーとアルバムを作るなど、AOR、しかも本場アメリカのAORに最も接近したアイドル歌手であり、自身でソングライトを手掛けて自己を表現するアイドル歌手の先駆けた存在でもあることを、残念ながらあまり知られていないように感じられます。

この「ハーフムーン・セレナーデ」は1986年にリリースされた彼女の13枚目のアルバム「Scarlet」(オリコン最高4位)からのシングルカット曲でオリコンでは最高6位を記録、通算20曲目のトップ10ヒットとなっています。この曲を含めたアルバム収録曲すべての作曲を奈保子さんが手掛けたこともあり、「シンガーソングライター・河合奈保子」の新たなデビュー作と捉えることもできます。

「ザ・ベストテン」でこの曲がランクインした際に「秋をイメージして静かな感じで作った、大切な曲」と語っている通りのメロディーがオリエンタルで秋の夜空に浮かぶハーフムーンが水面で揺れている情景が見えてきます。作詞は吉元由美さん、僕は杏里さんの歌詞を多く書いている人というイメージがあって、洒落た言葉を巧みに使いながら情景と女性の心理をクリアに映し出すことに長けた作詞家だと思っています。今回も「水面に散った琥珀(きん)の枯葉を 風つまびく音符にして想い伝える」「流れ落ちた星の輪が 胸の泉に波を立てれば欠けた月は寂しさに似て心痛むの」と奈保子さんが書いたメロディーの意図を汲む以上に秋の夜に魔法をかけたような歌詞も素晴らしい。

ただ、サビの「♪誰もみんなひとりぼっちだから〜」と孤独を連想させる切ない内容で、明るく弾んだボーカルでポップな曲を爽やかに歌うイメージの彼女はここにはいない。ボーカルもサビ前の「〜年頃(きせつ)抱きしめ」からサビにかけての声の出し方はこれまでに聴いたことがない初めての声を披露。これは恐らく彼女が本気を出した瞬間でもあって、ここまで歌詞の世界を鮮明に映し出せる歌手だったのかと思うと鳥肌が立ちました。

この曲は後に香港の歌手がカバーし、大ヒットしたことで日本よりも中国圏で人気が高く、今でもカバーする人が絶えないと言われています。彼女の書くメロディーは翌87年のシングル「十六夜物語」もそうだけど、どこかオリエンタルな響きがあって、バラードが強いアジアで人気が出るのもうなずけます。

86年以降の彼女はこの路線を継続して自作曲を中心にシングル、アルバムをリリース。このSSW路線が大成功したかというとそうではなかったかもしれない、それでも色褪せずに海外でも歌い継がれる名曲を作り上げたことはもっと評価されてもいいところだと思います。

アルバム「Scarlet」も一通り聴いてみましたが、少し大人びた「渋い」アルバムだと思います。

ラベル:80's J -pop autumn pop SSW
posted by waterblue at 15:11| Comment(2) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

Twilight time 2016 - 秋に聴きたい洋楽プレイリスト

今回は今年の秋に聴きたい洋楽プレイリスト公開です。
ちょっとアメリカンな、土の匂いがする感じの選曲になりました

・Twilight time 2016 - playlist for autumn


twilight 2016-1.JPG


@ From the ground up - Dan+Shay
A Tell me what you want from me - Good old war
B Streets of New York - Minor soul
C Forever autumn - Vigrass & Osborne
D 100 Words - Prateek Kuhad
E Dancing in the moonlight - Toploader
F Falling slowly - The swell season
G Need you now - Lady antebellum
H Bright - Echosmith
I Leave - Bunny
J Arms of a woman - Amos Lee
K Say you won't let go - James Arthur
L Letting go - Sozzi
M Do you know where you're going to - Diana Ross





初期に作ったプレイリストもどんな感じにしたのかも忘れてきたので過去の記事もリンクを貼っておきます。
よかったらご覧ください。自分もチェックしまーす

ラベル:autumn
posted by waterblue at 00:11| Comment(0) | プレイリスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月07日

本日の1曲:Klymaxx - I miss you

今日はいい天気ですね。夜も涼しくなってきて過ごしやすいです。本日の1曲は80'sナンバーですが晩夏の夜にピッタリの曲を紹介。

・Klymaxx - I miss you

klymaxx.jpg





クライマックスはカリフォルニアで結成された女性Pop/R&Bバンドで、この「I miss you」は彼女達の最初のヒットアルバムとなった4作目「Meeting in the ladies room」(1984年、全米18位)からの3rdシングルとして翌85年にリリース、アメリカでは最高5位をピークにHot100内に29週ランクインされ、翌86年の年間チャートでは3位を記録した大ヒット曲です。(ウィキペディア参照)

タイトル通り、「この恋が終わったのだからしっかりと強く、前を見なければいけないけどあなたが恋しい」と詞の内容は失恋ソング。少し渇いたハスキーなボーカルとしっとり切ないメロディーが歌詞にピッタリとハマっていて、夏の湿気が夜空へ放出されていく、そろそろ秋になるんだなーという感じがいいです。

歌詞でも「It seems colder lately at night」という部分があって、訳すと「最近夜が涼しく(寒く?)なってきたみたい」となっているのでやっぱり涼しくなってきた晩夏の夜に聴いてもらいたいです。

実際に自分も10代後半か20代前半の時に、こんな晩夏の深夜にFMから流れてきたこの曲が今でも印象に残っているくらい。

自分はサビの「アァーイ・ミィースゥッ・ユウー」の部分の甲高く擦れかかった「ミィースゥッ」の所がすごく切なさが出ていてすごく好きです。

彼女達のバラード・ヒットはこの曲以外だと、87年のシングル「I'd still say yes」が全米18位とヒットしています。こちらはKenneth "Babyface" Edmondsとの共作となっていて、こちらもいいです。


ラベル:Top 40 80's autumn pop US
posted by waterblue at 16:44| Comment(0) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする