2018年04月25日

ピンクは幸せと母性の色:Puti Chitara - Sarsaparilla Dream

今回は久々にアジアンポップスをチョイス。ちょっと前に本日の1曲で『Sarsaparilla dream』を紹介したPuti Chitaraさんが2014年にリリースした1stアルバムを紹介。

・Puti Chitara - Sarsaparilla Dream

Sarsaparilla Dream.jpg


@ Bloom
A Faster than the wind (YouTube)
B Chasing you
C Sarsaparilla dream
D Universe
E Silly dolly
F Voices (YouTube)
G Mystery shadow
H Illusion
I Happy-tippy-toes








そのCを初めて聴いた時、「まるでカーペンターズの『Close to you』だ!」と強烈な印象を聴くたびに思い出す、カレン・カーペンターにも似たウエットで伸びやかなボーカルと柔らかいピアノタッチが本当に魅力的な彼女、Puti Chitaraは現時点でのバイオによるとマレーシア出身、インドネシア育ちのSSW。70年代のインドネシアでは名の知れたミュージシャンであった母と音楽愛好家である父との間に生まれた彼女は幼少の頃からピアノやバイオリンなどの楽器に触れ、色々な音楽を聴きながら育ったそう。日本への留学経験があるためか、影響を受けた音楽家の中でドビュッシーやカーペンターズなど超著名な方々に混じって久石譲さんに宇多田ヒカルさんなどがラインナップされています。

さて、この1stアルバムはやはりカーペンターズを代表とするA&Mポップスにキャロル・キングやカーリー・サイモンのような70年代に活躍された女性SSWの流れを汲む古き良きオールドタイミーな優しい温もりが感じられつつも、ピンクを基調としたアートワークも印象的でとても女性を感じる、母性を感じるアルバムかと思います。

ピンク色というのは乳がんピンクリボンや子宮を連想させる色でもあり、幸せや母性を感じる色でもあると言われているようですね(by『色がおしえてくれること』)。

そのため楽曲によって甘めのメロディーのときは無償で愛を与える優しさを感じることができたり、シリアスなメロディーのときは愛を厳しさで教えているように伝わってきます。

オススメはもちろん現代版『Close to you』なC、これまたカレン・カーペンターを思わせるメロウなDにキャロル・キングっぽい少しブルージーなFG。

SSWアルバムとしても、ピアノポップ・アルバムとしてもステキなアルバムです。


posted by waterblue at 00:09| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月07日

本日は2曲! : 岡田有希子 -『花のイマージュ』 &『 ロンサム・シーズン』

自分も年を取ったせいか、よく子供の頃のことを懐かしく思うことが多くなってきた。ただそれが自分のこととかではなく、当時よく出かけて遊んだ場所とか通学で歩いた大通りとか音楽とか、すごく恋しくなる時があるんです。音楽はやはり「ザ・ベストテン」「ザ・トップテン」の時代、番組を見せてもらえるかダメなのかの瀬戸際に毎週いたのでYouTubeとかでそれら関連の動画があるとテンションが上がってしまいます。

そんなわけで今回は岡田有希子さんのリクエスト・ベストアルバム「All songs request」から2曲紹介。今の季節にピッタリなものと自分が1番好きな曲をセレクト。

yokiko okada ALL SONGS REQUEST.jpg


・岡田有希子 - 花のイマージュ (YouTube)
・岡田有希子 - ロンサム・シーズン (YouTube)


彼女は1986年4月8日に18歳という若さで亡くなってからもう30年以上経っているなんで正直信じられない気持ちです。

もうだいぶ前に日テレ系の「速報!歌の大辞テン」というランキング番組があった。過去と現在のヒットチャートを放送番組でいつかはもう忘れてしまったけれど過去のランキングは86年、そこで彼女の「くちびるNetwork」(作詞は松田聖子さん)が2位に入っていた。その歌唱シーンを見ていた生前の父が「将来性のある歌手だったのにな…」 とボソッとつぶやいことをよく覚えている。その当時の自分はまだ20代前半か中盤だったか、ちょっとした洋楽かぶれになっていた時期でもあったので80年代の邦楽、しかも女性アイドルなんて「古っくさ〜!」と全く興味ナッシングでした。そのため父の言ったことは意味が分からず理解しようとしなかった。だけどここにきてその意味がなんだか分かった気がする。

岡田有希子さんは84年デビューのアイドル歌手。自分にとっては河合奈保子さんの次に好きになったアイドル歌手である。元気ハツラツとした歌手が多い中、彼女はどこかしっとりと品がある雰囲気を醸し出していた歌手だったように思う。

竹内まりやさんにも似たアルトボイス、そんな共通点があってかデビュー1年目のシングル3枚は『学園恋愛3部作』として全てまりやさんの作詞作曲によるもの。自分はやはりデビュー曲「ファーストデイト」のスリリングな展開が大好きである。ただ、当時の歌唱シーンの動画を今見てみるとドリーミング・ガールを意識し過ぎた感じがして少し野暮ったく見えてしまうかな、とは思った。

そこで父が言っていた「将来性のある歌手だったのにな…」という言葉だ。彼女はデビュー1年目よりも2年目、2年目よりも3年目、ピークがこれからの歌手だったのである。デビュー2年目になると「自分を魅せる」という点では激的に変化したように感じる。まっすぐ前の一点を淀むことなく見つめたような目線の置き方は山口百恵さんや松田聖子さんに通じるものがある。ひょっとしたら事務所側もデビュー前にそれを見抜いていたのかもしれない。そこにボーカル、しっとりとした中に研ぎ澄まされたというか磨かれた感じに聴こえてきたのが3年目を迎えようとしていた時期、ただ彼女の魅力でもあった目の輝きが失われてしまったようにも見えた。実際「くちびる〜」の動画を見るとそのどれもが目が笑っていないように感じられる。そして彼女は自ら死を選んだ。

「花のイマージュ」は本来ならば「くちびるNetwork」の次、9枚目のシングルとして86年5月にリリースされる予定だった曲。かしぶち哲郎さんによる楽曲、スッキリした中にも花の香りがフワリと漂う余韻が残るメロディーにこんなにキラキラしていたんだ!とビックリするような彼女のボーカルに春をすごく感じる。だけどこんなキラキラボーカルを聴くとなんか切なくなってしまう。

そしてもう1曲の「ロンサム・シーズン」は竹内まりやさんによる楽曲。この曲は85年リリースの3rdアルバム「十月の魚」収録曲。アルバムの中にも好きな歌はある。たとえば2ndアルバム「Fairy」では松任谷正隆さんの「あなたを忘れる魔法があれば」とか4th「ヴィーナス誕生」では坂本龍一さんによるエキサイティングな「Wonder trip lover」とか。でも「ロンサム・シーズン」はトップである。

当時の彼女にしたら大人びた感覚になるであろう、昔の恋人との思い出を懐かしみ、もう会うこともないだろう人を《I still love you …》とノスタルジックな歌詞にメロディーはまるで河合奈保子さんの「けんかをやめて」「Invitation」の中間をゆくような甘いミディアムスロー。やはりこのテンポとまりやさんの楽曲が彼女には合っていたのかもしれない。しっとりとした品のあるボーカルがまさにハマっている。

ひょっとしたらこの曲は「けんかをやめて」への回答なのでは、と思う時がある。それは有希子さんは河合奈保子さんのファンであったことはあまりにも有名、そして竹内まりやさんと奈保子さんは現在でも公私ともに付き合いがある仲だ。きっとまりやさんはそんな経緯を見抜いて「ポスト・松田聖子」と言われていた彼女に少しでも河合奈保子を感じる曲を、と思ってこの曲を書いたのだと思う。

有希子さんのプロデューサーでもある渡辺有三さんが生前、まりやさんに『学園恋愛3部作』のセルフカバーを熱望していたことをネットの記事で読んだことがある。残念ながら現在のところ実現には至っていないが唯一のセルフカバーがこの曲である。92年の8th「Quiet life」に収録、歌詞の下には”This song is dedicated to the memory of Yukiko Okada ”と記され彼女に捧げられている。このアルバムはミリオンを超えるセールスを記録した大ヒットアルバム、そのため中古盤は比較的手軽な値段で入手しやすいかも。とはいえ、内容は本当に素晴らしいので未聴の方は是非とも聴いてみてほしいし、聴き比べもしてもらいたいです。

・竹内まりや - ロンサム・シーズン (YouTube)

有希子さんはシングル8枚にオリジナルアルバム4枚を残して今でも18歳のアイドル歌手として記憶に残っている。存命ならばもっと多くの作品を残していただろうと思うし興味深いコラボレーションも実現してたはず。でもそんな3年という短い期間でもこんな素晴らしい楽曲に巡り会えたというところでは幸せな歌手だったのかな、と思います。
posted by waterblue at 00:26| Comment(0) | 今週のヘビー・ローテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月25日

春に聴きたい洋楽プレイリスト2018:Sakura Rain 2018

本日は春の洋楽プレイリスト公開です。

sakura rain 2018.jpg


@ Just When I Needed You Most - Randy Vanwarmer
A Your Smiling Face - James Taylor
B The Island - The Millennium
C Lovers - Nick Garrie
D Woman - John Lennon
E There Will Never Be Another You - Chris Montez
F Sunshine Girl - The Parade
G The Longest Time - Billy Joel
H You Can`t Hurry Love - Phil Collins
I Change Of Heart - Eric Carmen
J C'mon Girl- Ron Dante
K Wham Bam Shang-A-Lang - Silver
L The drifter - Harpers Bizarre
M God Give Me Strength - Elvis Costello & Burt Bacharach





去年は女性ボーカルで統一したので今年はソフトロックと男性ポップボーカルをメインに選曲してみました。自分が今聴きたいのはこんなソフトで甘い感じの歌が聴きたい、ということですね。清々しい朝やポカポカ陽気の午後のまどろみが感じられるフワッとさくら色な感じになったと思います。

このテーマでいく!と決めた時にパッと出てきたのが@ABCDI➡男性ボーカルでソフトロックとなるとThe Millennium、Harpers Bizarre、Chris Montezは絶対入れたい➡でもこう並んでくるとあまりにもメロウなトーンになりすぎる危険を回避したくなる➡アップテンポなものが欲しくなって王道に走った感のGHをふと思い出し➡残りはディスクガイドを頼った、というプロセスを踏んでいます。

FJはディスクガイドで以前から名前こそは知ってはいたけど実際に音源を聴くのは初めて、でもCD買いたいと思うくらい気に入りました。Lは高野寛さんが91年あたりにシングルのカップリングでカバーしていたので知っていたものの、誰がオリジナルなのかは知らず。Harpers Bizarreがオリジナルだと知ったのは本当に最近だったりします。Mは映画「Grace of my heart」のサントラから、もうどこから聴いてもバカラック節が大全開ですね。聴いていると眩暈を起こしてしまいそうなメロメロな名曲です。

今年のプレイリストは去年のプレイリストとセットで聴いてもらえるとすごくイイ感じです。1年前のプレイリストもよかったらご覧になってください。

posted by waterblue at 14:17| Comment(0) | プレイリスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする